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2013年10月30日

海浜に生息するハマコオロギの分布調査

ハマコオロギは
森や畑にいるコオロギではなく、砂浜で暮らしています。

形はコオロギによく似ていて、
波打ち際から砂丘中央でみることができます。

このハマコオロギですが、
これまで国内では奄美大島の中東部の海岸の報告しかありませんでした。

それ以外の報告は、現在でもなく、
環境省のレッドデータブックで情報不明種の扱いになっていて、
生態や分布は殆んどわかっていません。

海浜性の普段目につかない昆虫類は、
砂浜の生態系を作っていくうえで分解者など重要な役割を持ってます。

しかし、こういった砂浜の生物は、
さまざまな人為的な影響で
減少してもわからないことが多いのが現状です。

そこで本事業内で、
本種を対象にして調査を行っています。


今回は瀬戸内町の加計呂麻島で
ハマコオロギの調査を行いました。

調査日 2013年9月13日

写真は、発見できた15mmサイズのハマコオロギ



他の地区の調査でも
与路島や請島などかなり広範囲で確認され始めました。

これからさらに調査地区を増やして
把握していきたいと思います。

他にも「ここで見つけた!」、「海岸の波打ち際で見た!」
といった情報がありましたらぜひご連絡ください。

サイズとしては2㎜~15㎜ぐらいです。

ブログ読者様からの情報をお待ちしております!


 
報告 : 奄美.asia 調査員 / 朝 修一


  


Posted by 水野康次郎 at 09:31Comments(0)奄美の昆虫